Gマーク取得のメリット(その2):都道府県トラック協会会員事業者であれば、各種助成金(増額など)の優遇措置が受けられます。あわせてデメリットも記載いたします。
Gマーク(安全性優良事業所)を取得すると、さらに次のメリットが加わります。
①全日本トラック協会よりの優遇措置で、都道府県トラック協会会員様に対し助成事業が行われます。
ァ ドライバー等安全教育訓練促進助成制度
特別研修への受講料助成金の増額(通常7割→全額助成)
イ 安全装置等導入促進助成事業
IT機器を活用した遠隔地で行う点呼に使用する「携帯型アルコール検知器」への1台につき
2分の1、上限2万円の助成
ゥ 経営診断受診促進助成事業
・経営診断助成金の増額(通常8万円→10万円)
・経営改善助成金の増額(通常2万円→3万円)
エ 自動点呼機器導入促進助成事業
・導入台数上限の緩和(通常1事業者1台→1事業者2台)
・助成額上限の増額(通常1台あたり上限10万円→2台分で上限20万円)
② 損害保険会社及び交通共済の一部では、運送保険等において独自の保険料割引を適用
③ 荷主企業に選ばれる運送会社になる
荷主や配達先に選ばれるほど安全性を確保しているということは、社会的にも選ばれる運送事業者であるともいえます。
④ ドライバーに選ばれる運送会社になる
社会保険の加入義務など、従業員を大切にしてくれている会社、安全に力を入れている会社など、ドライバーが就職先を選ぶ基準になるともいわれています。
Gマークを取得した結果、ドライバー募集にも困らなくなったという事業者があるほどです。Gマーク企業で働いているという誇りを持つことができ、プロ意識が高まるとも聞いています。
反対に<デメリット>もあります。
・条件が、厳しく取得するには多くの取組みや書類が必要になること。
・更新制度であること。
・申請費はかかりませんが、行政書士に依頼する場合は、費用がかかること。
・自社で取得する場合、担当者の負担が大きいこと。
(担当者の負担が大きいことから、行政書士に依頼されている事業者が多いようです)
次回は、2023年度に改正された点、申請要件、安全性評価委員会が行う評価項目・認定要件について、説明して参ります。